2020年01月05日

123億円


123億円、宝くじで当たりました☆
・・・
・・・

はい、ウソです。ごめんなさい(笑)

正月三が日も過ぎ、ご挨拶が遅れてしまいました。
遅ればせながら、明けましておめでとうございます☆

私は正月三が日、ほとんど家にこもっておりました。
元旦の自治会の新年会と朝の熊五郎の散歩に外に出たくらいで、あとはずっと自分の部屋にこもっておりました。

いや〜
腰痛いわ〜
砂払温泉の電気風呂に入りたいわ〜
でも年始は混んでるから、まだ行きたくないわ〜
・・・
・・・


正月三が日、ジビエ事業に夢を膨らませ、戦略を練っておりました☆

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民宿業は、これから宿周辺でのリニア工事の本格着工により下火になります。
現在38歳なので、もう40歳間近です。

人生を掛けた勝負に出ます。

今年は激動の年になりそうだな〜。
金融機関から借金をしてジビエ事業をスタートします。
(当初は50万円を借りる予定でしたが、金融機関と話を進める中で100万円借りることにしました)

事業計画をしっかり立てて利益を追求していくことになります。
これまでのように、“やりがい” や “自分らしさ” で運営してきた民宿業とは異なる景色を見ることになります。

利益を出せる事業計画が描けました。

もともと感覚や直観力には自信があるのですが、ちゃんと数字による裏付けを加える作業をしました。
下火になるとはいえ、民宿業は今後も続けますので、今年から民宿業とジビエ事業を両立していくことになります。


●新たなジビエ事業に費やす時間があるの?
と思われるかもしれませんが、あります。

以前にブログで書いたかもしれませんが、これまで冬場のお客さんが入らない時期の4ヵ月間は遊んで暮らしていました。
春先と晩秋の時期にもお客さんが入らない日が多いことを考えると、プラス半月の4ヵ月半は、毎年遊んでいます。
それでも年間の事業収支は黒字でした。
ギリギリの黒字でしたが、お金を追いかけることが嫌いなので、無理に働こうとは思いませんでした。

お客さんが入らない4ヵ月半は遊んで過ごしていました。
楽しかったです。

今年からは、遊んでいた4ヵ月半をジビエ事業に費やします。
会社に勤めた場合と同等レベルで新たに使える労働時間を算出しました。

1日8時間労働×月20日間勤務×4ヶ月半=720時間

私には年間720時間、ジビエ事業に費やせる時間があります。


●1頭を商品化する時間を算出します。

一次処理(内臓出し、剥皮):1.5時間
二次処理(解体、精肉、パッキング):8.5時間
副産物処理(ペットフード等):2時間
計12時間

一頭の商品化処理に12時間が必要になります。
720時間あるので60頭の処理が可能です。

売上−経費=利益

借金をする以上、必ず利益を出さなければなりません。
※借金をしなくても事業を継続するためには利益を出さなければなりません

試算に試算を重ね、利益が出る収支モデルが確立できました。

1頭平均3万円の売上×年間の売上頭数60頭=180万円
年間経費(減価償却費、人件費含む)=150万円

このモデルで年間30万円の利益が出ます。
ブログではざっくりとした説明ですが、緻密な積算をした収支計画書は手元にあります。
個体平均重量を35Kgで歩留り30%で計算しました。
まだお見せすることが出来ません、すみません。
※実際よりも厳しめ(不利)に計算しています

個人でジビエ事業に踏み込む場合、黒字 or 赤字 の “分岐点” になるのは、“1頭3万円で60頭販売”と見ました。
これが私が行き着いた売上課題です。
これが達成できれば、個人事業レベルでのジビエ事業で黒字可能です。


●本当に1頭で3万円分の売上があるの?
と思われるかもしれませんが、可能です。

これまで鹿を解体するたびに個体重量、解体後の部位別重量をデータに残してきました。
背ロースのような高級部位からスネ肉のような廉価部位、内ロースやタンといった希少部位、ペットフード用部位など、個体あたりの部位別重量データを持っています。
部位別に販売単価を設定し、1頭当たりの売上を算出しています。

現在、実際に鹿肉販売を行っている事業体の部位別販売価格をインターネットで収集できる範囲内で集めて分析しました。
※行政が運営に関わっている事業体の場合、採算度外視のデタラメな価格設定をすることがあるので、あくまで完全に民間で運営している事業体を対象に調査しました。

予め私が設定していた部位別の販売価格設定と大きな差はありませんでした。
私が設定した価格設定の方が若干安い程度です。
鹿1頭から3万円分の売上を出すことは可能です。


●この地域で1年間に60頭の鹿を集めることが出来るの?
はい、可能です。

私が暮らす豊丘村、この村の猟友会資料より、平成30年度に捕獲された鹿は134頭です。
しかも私が居る地域は、隣村と隣接している村境の場所に位置しています。
二つの村からの集荷を見込んだ場合、集荷対象となる鹿は200頭以上います。
うち冬場を中心に60頭を集荷する計画です。
そうはいっても、冬場以外、民宿の繁忙期にも受け入れせざるを得ない場合は必ずあります。
そういうときは師匠を頼ります。
先日、師匠に話をしました。

「冬場を中心に年間で60頭の鹿を集荷したいです、でも民宿が忙しいときはどうしても動けません」
「お前が本気でやるなら、俺はいくらでも協力してやるぞ」
「ありがとうございます」

民宿繁忙期の鹿の受け入れは師匠にお願いします。
もちろん、年間収支計画の経費の中には人件費も入れているので、その中でお支払いします。


●毎年、継続的に鹿はたくさん獲れるの?
いやいや、増えすぎて日本中、困っているんです。

環境省が平成元年から平成27年までの鹿の個体数調査の結果報告を出したのですが、なんと25年間で約10倍に増加しているんです。

個体数10倍-2.jpg

平成元年の約30万頭から、平成25年には約300万頭(10倍)に増えているんですよ。
25年間で約10倍の爆発的な激増って、普通は考えられないような異常事態です。


●鹿はなんでこんなに激増したの?
はい、それは山間集落から人が激減したことが大きな理由です(個人的見解)

鹿の激増の理由として、よく言われる理由は次の3つです。
1、オオカミの絶滅
2、人工林の拡大
3、温暖化

まず1について、日本列島各地には、かつてオオカミが生息していました。
生態系の頂点に君臨する存在でした。鹿を襲い、捕食していたことでしょう。
ただ、ニホンオオカミが絶滅したのは、1905年ですよ。
ここ数十年の鹿の激増との因果関係はどうも薄いです。

2について、自然林をスギやヒノキなどの人工林に変遷させる過程で、一旦、草地になります。
それは鹿の格好のエサ場になります。育ち始めた幼木も鹿にとってはエサとなったでしょう。
ただ、それを盛んに行ったのは昭和後期までの話で、平成に入ってからは減少の一途をたどっています。
一因ではあると思いますが、これもここ数十年の鹿の激増との因果関係の主因ではないと思います。

3について、近年、生態系のバランスが狂うと、なんでもかんでも温暖化に結び付けようとします。
確かに温暖化の影響はあるでしょう。
もともと温暖な地域に生息していた動植物が北上してくる。
それはもちろんあると思います。
リンゴの生産が盛んな長野県ですが、数十年後にはミカンの産地になるんじゃないかなと個人的には思っています。
小鹿は積雪に弱く、従来、冬を越せずに自然死していた小鹿が、温暖化により冬を越せるようになったために鹿の個体数が激増したという分析結果がありますが、それは積雪が盛んな地域だけで起きている現象なら納得出来ます。
でも、もともと積雪の少ない九州でも鹿が激増しています。
なので、一因ではあると思いますが主因ではないと思います。


●私が考える主因は、山間集落からの人口の激減です。

やはり野生動物っていうのは、人が怖いんですよ。
※奈良の鹿や日光の猿のように、餌付けされてしまった場合は別ですよ

田畑を耕作し、山林を管理することで、里へ下りてこようとする野生動物を威嚇していたのだと思います。
単純にそれが今は難しくなっているんです。
山間集落で野生動物への威嚇が機能していない。

原因は山間集落から人が激減しているからです。
特に若い世代の減少が著しい。

私が住んでいる地域を例に挙げましょう。
これは村のホームページから入手した統計資料です。
古いですが、これが一番最新の統計資料でした。

昭和50年から平成23年までの村内の地区別人口推移を表した統計資料です。
同じ村の中でも、山間部を“上段(うわだん)”、人口密集地を“下段(しただん)” という呼び方をします。
私が暮らしている地区はまさに “上段(うわだん)” の壬生沢区です。
それに対して役場があるのは “下段(しただん)” の田村区です。

見てみましょう。

山間部人口減-2.jpg

昭和50年から平成23年までの人口推移を比較した場合、“下段(しただん)” の田村区は 9%の人口減であるのに対して、“上段(うわだん)” の壬生沢区は 39%の人口減です。
同じ村の中でも山間部と人口密集地で人口減少の比率がこれだけ顕著なんです。
これはこの村だけの問題ではなく、日本中で抱えている問題です。

“上段(うわだん)” でこれだけ人が激減すれば、そりゃ、鹿は激増するわい。

人が去った土地は鹿にとっての新たな生息地となります。
生息域の拡大は生息数の増加を意味します。
田んぼであれ畑であれ、耕作放棄地は草地となります。
鹿にとっては格好のエサ場となり、しかも宿敵の人間がいない。
鹿からしたら新大陸を発見したような心境でしょう。
ヨッシャ―!!
ここでエサを食いまくって、子供作りまくるぞー!!

25年間で10倍というとんでもない激増をした主因は、これでしょうね。


●ジビエ事業って可能性あるの?
はい、大いに夢があります。

これまでうちの民宿をご利用していただいたお客様からは、鹿肉料理、大好評です。
また鹿を食べたいという理由でリピーターになっていただけるお客様もいるくらいです。
世間では最近、鹿肉バーガーがロッテリアで好評を得ているというニュースをご存知の方も多いと思います。
販路開拓をこれからしていかなければなりませんが、健康志向やエコロジー、食育なんかと相まって、鹿肉の需要はこれからもっと拡大していくと予想しています。

鹿1頭3万円で60頭売上げれば、個人事業レベルでも採算が合うという話は先ほどしました。
では、今現在、どれだけのポテンシャルを秘めているかを考察していきます。

捕獲数-3.jpg

環境省が公表した資料によると、平成30年度に捕獲された鹿は56万頭です。
うち食用肉やペットフードとして現在利用されているのは9%です。

ですので、利用されずに廃棄されている鹿は56万頭のうち91%にあたる51万頭です。
51万頭全てが利用可能な訳ではありません。
病気に感染していた個体、銃猟捕獲時に腹部に銃弾が入ってしまった個体、罠猟捕獲時に発見した時点で死亡していた個体、これらは利用できません。
これら利用できない個体が2割相当発生すると仮定します。
すると利用できる個体は51万頭中の8割、41万頭になります。

この41万頭を無駄なく全て利用できる仕組みを作れば、123億円の売上が生まれます。

ただ、相手は畜産ではなく野生動物です。
環境変化や国の捕獲方針により、市場流通量が不安定な代物です。

専業としてのジビエ事業よりも、兼業としてのジビエ事業の方が普及するのではないかというのが、今の私の考えです。

まずは私が身をもって実践します。

●個人事業レベルでのジビエ事業なので、保健所の許可がギリギリ下りるコンパクトな施設で構わない。
●開業費用を400万円以内に抑える。
●ジビエ事業へ費やす時間は年間720時間を確保する(忙しければ人を雇うのもOK)。

このモデルで採算が合うように結果を出します。

あとは、裏に隠れている123億円の潜在的な売上を、表舞台にどう引っ張り出してくるかです。
当然、私一人ではできません。
私クラスの変態的な情熱を持った人間がたくさん必要になります。

個人事業で “1頭3万円で60頭販売”
これを現在廃棄されている利用可能な鹿41万頭に当てはめた場合、6,833人が必要になります。

・・・
・・・

変態が

あと6,833人必要なんです・・・



日本各地の山間集落へ・・・

移住者よ・・・

ウェルカム☆


景気よく将来展望を語ってみました。
本年も宜しくお願いいたします。

農家民宿ひがし
壬生紘彰

posted by mibu at 00:22| Comment(4) | 日記

2019年12月20日

背水の陣


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これまでの人生で借金をした経験が一度もありません。
車などの高価な買い物をした時もローンを組んだことがありません。

お金を追いかけること、お金に追われることを嫌う生き方をしてきました。
なので借金をする必要はないし、しようなんて考えたこともありませんでした。

地元の金融機関、飯田信用金庫へ行ってきました。
融資(借金)をお願いしに行ってきました。

4年前から構想をスタートしたジビエ事業。
前回のブログで公言しました。

3度目の正直です!
やります!

本当にやりますよ。

私が現在持っている現金預金は400万円です。
毎月の水道光熱費や通信費、突発的な冠婚葬祭費、車の維持費、熊五郎に何かあった場合の動物病院代等の支払いを考えると、最低でも50万円は口座に残しておく必要があります。
なので使える資金は、350万円です。

予算350万円に対しての見積もりが揃いました。

【ユニットハウス&設置工事】
●ユニットハウス:1,526,300円
●室内の防水塗装:431,014円
●給排水工事:307,600円
●土間設置工事:136,600円
●諸経費:359,486円
●消費税:276,100円

【排水追加工事】
●グリストラップ:100,000円
※解体時にシカの体表に付着している砂や落ち葉などのゴミが排水口へ流れ込むため、それらを受け止める阻集器を設置

【電気工事】
●引き込み工事他:200,000円

【冷蔵設備】
●コールドテーブル:280,500円
※コールドテーブルとは、ステンレス調理台の下が冷蔵庫になっているもの

【一次処理室用のシンク】
●中古の三槽シンク:33,000円

【二次処理室用のシンク】
●新品の三槽シンク:45,964円

【商品化機器】
●真空包装機:129,800円

【事業管理機器】
●デスクトップパソコン:180,000円
※2020年1月14日にwindows7のサポートが終了するため買い替え
※これは本当に余分な出費・・・

合計 : 4,006,364円


はい、予算オーバー・・・

予算350万円に対して、50万円のオーバー・・・

足りない50万円をどう工面するかです。

方法@:クラウドファンディングで投資を募る
方法A:融資を受ける(借金する)

予算が足りなくなった場合のことを事前に想定していたのですが、当初は方法@を選択するつもりでした。
融資ではなく投資ですので、借金というリスクを背負わなくてよいのが最大の魅力。
また、現在、鹿肉を扱っている飲食店もしくはこれから扱おうと思っている飲食店経営者様からの投資であれば、継続した取引先(お客様)になっていただける可能性もある。
ただ、方法@を選択した場合に引っ掛かるのが、ものを売った訳でもサービスを提供した訳でもないのに、人様からお金をいただくというのが自分の性格に合わない。
※面倒くさい性格ですみません

方法Aですが、借金をすることが単純に怖い。お金に追われてお金を追いかける状況に陥った場合、自分の生き方がブレる可能性がある。
その代わり利益を出さなければ返済できないので、きっちり事業計画を立てて、より真剣に事業に取り組める。
また、リスクを背負ってでも自力でなんとかしようとする姿勢が潔く、自分の性格に合っている。
※面倒くさい性格ですみません

方法Aを選択しました。


“背水の陣(はいすいのじん)”

潔くて好きな言葉です。
ネットで意味を検索すると、トップの検索結果に次のような解説が出てきます。

“川や海などを背にした陣立て。あとに引けぬ所で決戦する構え。転じて、もし失敗すれば滅びる覚悟で事に当たること”

今の私の心境は、まさに“背水の陣”です。

恐怖よりもはるかにチャレンジ精神の方が勝っています。

わくわくしています。


posted by mibu at 17:27| Comment(2) | 日記

2019年11月23日

三度目の正直


鹿皮なめし
本当に綺麗な毛皮です。

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私が狩猟免許を取得して猟師の世界に入ったのは4年前(平成27年)です。

猟師というと、野生動物を殺生することが好きな人達、という良くないイメージを安易に抱かれがちですが、猟師になる理由は人それぞれなんですよ。
私の場合は、生き物の殺生が好きということはありません。
むしろ逆です。
動物が好きで、子供の頃はウサギやリス、ハムスターを飼い、将来は獣医になりたいって思っていたくらいです。
シカに銃口を向けるときは、今でも申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

じゃあ何故、生き物を生かす仕事とは真逆のことを今やっているのか?

理由は、狩猟免許を取得した当時のブログにも綴りましたが、害獣駆除された野生動物を有効活用したかったからです。
農林業被害を及ぼすシカやイノシシは害獣駆除の対象として捕殺され、多くの場合、廃棄処分されます。
穴を掘って埋めてしまいます。
それをなんとかしたかったんですよね。

“やむなく奪った命、食べてこそ供養”
食料として有効活用することが、駆除された野生動物を “生かす” ことだと私は思っています。

実際に、狩猟を始めた4年前から、害獣駆除の対象として捕獲されたシカを周囲の猟師から引き取って来て、食料として有効活用する取り組みを続けています。
ただ、これはあくまで個人的な有効活用にすぎないので、引き取れるシカの頭数はほんのごく少数です。
多くのシカは相変わらず、捕殺後に廃棄処分という運命を辿っています。
もっと多くの頭数を有効活用するためには食用肉として市場に流通させるしかありません。

でも、これって勝手に出来ないんですよ。
食品衛生法で定められている “食肉処理業(&食肉販売業)” の許可を取得しなければなりません。
許可なしで市場流通させると、もちろん違法です。
許可の取得なんですが、これがすごくお金が掛かるんですよ。
専用の建物(食肉解体処理施設)の設置が必須だからです。
私にお金があれば建てるのは簡単なのですが、お金が無いんです。

現在、許可を得て営業しているジビエの食肉解体処理施設、個人で建てた施設は本当に少ないです。
ほとんど行政(市町村)が建てています。

私の心の中にも行政を頼る気持ちがあって、行政(村)に建ててもらおうと、これまで役場の担当課と話をしてきました。
管理運営の仕組みがきっちり整えば、前向きに考えてくれるという、すごく良い流れではあったのですが、この話は自ら白紙撤回しました。

お金が無いから村に建ててもらおうとしている姿勢が、なんか自分らしくなくてモヤモヤしていました。
なので決めました。

先日、役場に行って、担当課の方に伝えてきました。

「ジビエの解体施設の件なんですが・・・・」

「すみません、やっぱり自力でやります」

「え? ・・・・」

「出来るんですか?」

「なんとかします」


昨日、最新の図面を持って保健所に行ってきました。
食肉処理業の許可申請・審査の窓口になるのが保健所です。

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ジビエの解体処理施設の構想をスタートしたのが4年前、それ以降、何度、図面を持って保健所に通ったことか(笑)
なるべくお金を掛けずに解体処理施設を作る方法を、これまで模索してきました。

最初に描いた図面なんて、今見ると笑っちゃいますよ。
お見せする前に事前情報をご説明しておきます。

解体処理施設には部屋が2つあることが必須です。
一次処理室と二次処理室です。
一次処理室というのは、運び込まれたシカの内臓を出したり皮を剥ぐ部屋です。
二次処理室というのは、脱骨、精肉、包装(商品化)をする部屋です。
この2部屋は必須の条件です。
逆に言うと、この2部屋があれば良いということです。

それでは最初に描いた図面をお見せします。
当時、他県で稼働していた先進施設の図面をモデルに描いたと思います。
(作図に関する専門知識や専用ソフトは持っていないので、エクセルで適当に描いています)

4年前(平成27年)に描いた図面。
部屋が3つある・・・

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ん? 事務室?・・・

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大き目のテーブルに椅子、ミニキッチン、冷蔵庫まで完備されている・・・

10時と15時にお茶でも飲もうと思っているのかな?・・・

当時の自分に言ってやりたいです・・・

いくら掛かると思ってんだ!!!!!
なめんな!!!!!


ときは過ぎ、その2年後。
平成29年に描いた図面。
これも作図の知識が無く描いた素人図面です。

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このときは地元の大工さんに見積もりを依頼しました。
当然、この図面を見せてもデタラメで訳が分からないので、実際に現地に来てもらい、図面を片手に言葉で説明しながら理解していただきました。

削れるところは削ったし、これで予算内に収まれば着工するぞ!

見積金額を見て泣きそうになりました。

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この金額にプラス、冷蔵庫や包装機なんかの必要機器の金額が加わりますからね。

予算オーバー・・・
オーバー過ぎる・・・
一旦、断念して練り直し・・・


そしてときは過ぎ、その2年後。
着目したのが、ユニットハウスのカスタマイズです。

令和元年(現在)の最新図面をお見せします。
まずはユニットハウスメーカーのHPから図面をプリントアウト。

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これに手書きでカスタマイズ、必要設備を加えます。
こんな感じ(画像クリックで拡大)

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実際に運用する際の実用性は保ちつつ、余計なお肉を削って削って削りまくって、もうこれ以上スリムに出来ません状態まできたと思います。

図面を見ている保健所の担当者の反応をドキドキしながら待っていましたが、好感触でした☆
この通りのものを作ればOKというような反応でした。
着工する前に最終図面は必ず見せてください、という話の後、申請書類一式をくれました。
これはいけるでしょ☆

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問題は、やはり予算です。
保健所の図面確認(概ねOK)が済んだので、来週から順次、ユニットハウスメーカー、給排水工事業者、電気工事業者、機器販売業者への見積もり依頼を進めていきます。

預金残高の中から使える予算は350万円です。
予算350万円、なんとかこの予算内に収まってくれ。

ちなみに金融機関からの融資(借金)は今のところ考えていません。

三度目の正直です。
今回は断念したくない。
現在、自分が置かれている状況を考えても突き進むしかない。

宿の周辺でリニア新幹線工事の影響が徐々に出始め、本格着工する来年以降、どの程度マイナスの影響を被るのか先が見通せません。
程度の差はあれ、体験型民宿にとって不利な状況が訪れるのは確実です。
いざ工事が本格着工した際、お客さん達はどう思うだろうか?
うちに来て良かった、楽しかった、満喫したって思ってもらえるだろうか?
そして自分自身、自信を持ってうちへお客さんを呼べるだろうか?

この先、工事の状況によって休業はするかもしれませんが、民宿を廃業するということは考えていません。
ただ、新しく事業展開をしなければならない状況にあることは間違いありません。

一から、いやゼロから自分で立ち上げた体験型民宿への思い入れが強く、そのためにこの現状が悔しく、また、楽しみを取り上げられた子供のような幼稚な感情もあります。
そんなマイナス感情を引きずって生きていくのは嫌なので、夢中になれる新しいことを探しにいきます。

ジビエ事業☆
許可取得により、次から次へと新しい構想が生まれてくる状況を既に予感しています。

体験型民宿を始めたときのような、バカになって夢中になれること、それを見付けにいきます。



posted by mibu at 16:08| Comment(4) | 日記