2020年09月12日

熊五郎のおやつ


今年の5月からジビエ事業(野生動物の食肉販売)に参入しました。

ジビエ事業への参入を最初に試みたのは5年前ですが資金繰りの目途が立たず、参入がだいぶ遅れました。
この業界において私は先駆者どころか、2番煎じにもなれず、3番煎じといったところです。
参入が遅過ぎました。

誤解のないように前置きしますが、出遅れた3番煎じだから、自分が儲からない状況が嫌だと言っている訳ではありません。

自分がもっと早くに決断して、強行突破して、誰よりも早くジビエ事業に参入していたら、自分がリードして、今よりももっとクオリティの高いジビエ(野生肉)を世の中に多く流通させることができていただろうなと感じています。
でも、負け惜しみを言っても仕方がないんです。
事実、当時の自分にはできなかった訳ですから。

でも、ここから、
出遅れた3番煎じの立場から巻き返します。

鹿肉は美味い!

現在の世間一般に根付いている鹿肉に対する評価、臭い、堅い、不味い、このレッテルをひっくり返します。

そして、人間が食べるジビエだけではなく、ペット用のジビエにも目を向けています。

うちの熊五郎は、2年前に誰かが山奥に放置した猟犬でしたが、自分が引き取りました。

食欲旺盛で、好き嫌いせずに何でも食べるのですが、ホームセンターで購入したジャーキーは、恐る恐る2本くらい口にして、それ以降、与えても一切食べませんでした。
結果、捨てました。

原材料表示を見て、熊五郎に申し訳なく思いました。
添加物や保存料の類がたくさん含まれていました。

そういった物に慣れている現代の人間は気にならないのかもしれませんが、熊五郎は気にしたんです。
それが本来あるべき姿で正しいと思いました。

うちの熊五郎のおやつは、ただ乾燥させただけの、無添加の鹿肉とイノシシ肉です。

うちの熊五郎の大好物です。

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これを一般販売したいと思うのですが、販売する際に気になるのは、やはり保存性です。保存料を使っていません。
長期に渡り、私が持っている乾燥機で試行錯誤を繰り返しました。
そして長期保存がきく状態を掴みました。
70℃で14時間乾燥させます。
そうすると、元の肉重量の30%にまで乾燥します。
この状態で、販売用パックに80gのジャーキーとエージレス(脱酸素剤)を入れて密閉し、湿気の多い梅雨時に経過観察をしました。常温でも心配していたカビは発生しませんでした。
※実験のために敢えて行った厳しい状況下での経過観察です。

自信を持って販売致します。表面に白いブツブツが浮き出ることがございますが、ご安心ください。
それはカビではなく、アミノ酸が結晶化したものです。
ご心配な場合は私にご連絡下さい。

ペット用の鹿肉ジャーキーとイノシシジャーキー

https://inadani.base.shop/categories/2439864

どちらが皆様の相棒(愛犬)の好みか、両方がセットになった食べ比べセットがおすすめです☆

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宜しくお願い致します。


posted by mibu at 21:15| Comment(2) | 日記
この記事へのコメント
需要と供給の良好な関係、絶対あると思うんです。
ある程度まとめて流通できる“お互いさま”――
そんな販路、何とか構築できないですかね。
ペットショップとかの業界ルート? 
素人だから分かりませんが、吉縁を祈ります。
そもそもの「ジビエ事業」、かつての意気込みに、
“今年はダメ(無理)でも、2年目の来年は自信あり!”
ってありましたよね。つまり「勝算」の確信。
僕はこれを信じて、逞しく見上げていたのです。
勿論現在もです。現状は、まだたったの半年未満。
個人的には“消耗した歯”に限界があるのが判って
(ほぼ立派にアルも)、笑止ながら売り上げに無力ですが、
「3番煎じ」なんかに関係のない実力(能力)で正面突破
してください。“量販”も一考かと――。
片や『ひがし』ですが、“村八分”は解るけど、村当局の
観光行政指針はどうなんですか? サービス業としての
生きる権利もあるけど。これも素人考えですが、例えば
家族とかの限定少数から徐々にベースを安定させるとか、
必ずしも「宿泊」を前提にしない体験型兼“ランチ亭”も
楽しんでいただくとか……。このままこまねくのは辛いよ。
村の衆は、言うのは勝手だからなぁ……。
「閉鎖性」はよくないな。役場はどう考えてんだろう?
死活問題を、「バイト」斡旋でもして公助してくれるんだろうか?
とにかく健康で頑張ってください。
ヒロさんには、仏千人、神千人!
Posted by ヤヤヤッの爺 at 2020年09月14日 10:19
ヤヤヤッの爺さんへ

壬生です。コメントありがとうございます。
ジビエに関してはおっしゃる通りで、今年は販売体制を整えることを重視していますので、来年以降、着実に実績を積み重ねていこうと考えています。

問題は民宿の方ですね。
コロナ感染のリスクが高いかどうかを普通に考えた場合、うちの民宿は極めて低いです。
もともと一組限定の一棟貸切スタイルで、私一人で運営しているので従業員はいません。
知らない人同士が密に集まって発生するクラスター感染はあり得ません。

それでも営業を再開できない理由は、“恐怖心” や “不安”、“悪いイメージ”、“悪い雰囲気”といったものが地域の中に漂っているからです。
いったいそれらはどこから来るのか?

過剰に恐怖や不安を煽るマスコミの報道からです。

これが営業再開を妨げる唯一の理由です。

観光地の中にある宿泊施設は、だいぶお客さんを戻してきているように感じます。
ここから一番近い観光地である昼神温泉ですが、各旅館の予約状況を見ると今月と来月は、連日ほぼ満室になっています。
地域自体が観光業で生計を立てている観光地なら営業を再開し易いんですよ・・・。

うちは普通の田舎の山間集落です。その中で唯一、一軒だけで民宿を営業しています。
多勢に無勢で形勢が悪いです。

そうは言っても、地域の顔色をうかがって、このまま休業状態を継続するのは本当に無意味です。

どうにか営業再開の糸口を探っているところです。
先ほども触れましたように、マスコミが流す無責任な煽り報道を信じています。
それにより生じる “恐怖心” や “不安”から県外者を警戒しているだけです。

そうであれば、目立たないようにお客様にお泊りいただく方法はないかと考えたり、いやいや、悪いことをしている訳ではないのに、なんでこそこそしなきゃいけないんだと思い直したり、嫌われるのを覚悟で堂々と営業を再開しようかと考えたり、いや、それをやるとマジで村八分にされるなとビビったり、営業再開を巡って頭の中で色々な考えが交錯してもがいている最中です。

壬生より
Posted by 壬生 at 2020年09月19日 12:15
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