これが今日の出来事
庭の藤が満開だし、その蜜を集めに来たクマバチが可愛いし、宿の玄関先にでっかいヤマカガシがいるし(撮影後リリース)、宿の中にツバメが入ってくるし、熊五郎にはコロナ問題なんて関係ないし・・・
平和だな〜
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今日の出来事、おしまい。
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ウソです(笑)
もうちょっと詳しい今日の出来事
朝6時から鹿を捌いて、9時半に熊五郎と山に散歩に行き、10時過ぎから注文を受けたテイクアウトの鹿肉弁当を作り始めます。
11時半から12時半まで鹿肉弁当を販売し、休憩して、午後は翌日の鹿肉弁当の仕込みをしたり、畑仕事をしたりして過ごす。
夜は自分で育てた野菜やご飯、自分で捌いた鹿肉を調理して食べて、好きなビールを飲む。
こういう暮らしがしたくて俺は田舎に来たんだよな(移住当時22歳)。
コロナに苦しむ人が大勢いる中、不謹慎かもしれませんが、ここ数日、落ち着いた暮らしの中で自分が田舎暮らしを始めた原点を見つめ直しております。
例年、この時期は民宿業が忙しくて走り回っているのですが、今年はコロナのせいで営業を自粛し、落ち着いた暮らしの中で自分の原点を見つめ直しています。
22歳で田舎暮らしを始めた頃は、憧れていた田舎暮らしとは程遠い生活を送っておりました。
田舎暮らしを楽しむ余裕がなかった。
@人間関係が希薄な土地で育ったので、田舎特有の面倒な地域付き合いが上手く出来ない。
A高齢な祖父との二人暮らしなので、基本、家事は自分がやらなければならない。
※のちに介護もするようになる。
B学校卒業と同時に田舎移住したので社会人一年目。勤めた会社の環境と仕事に慣れるのが精一杯、しかも残業が常態化している忙しい会社だった。
C農業の大学出身だけど、実際に自分で野菜を作ったことがなく(笑)、休日にお爺さんの野菜作りを手伝いに畑に行っても何も出来ない(ただの役立たず)。
出来ないことがいっぱいある劣等感、挫折感・・・
田舎暮らしを始めてからの3年間は全然楽しくなかった。
だけど、当時の3年間、歯を食いしばって過ごしたおかげで今がある。
色々なことが自分には出来なかった。
出来ないことを一個ずつクリアしていった。
逃げないでよかった。
あの頃思い描いていた田舎暮らしを、今の自分はちゃんと実現出来ている。
今回、落ち着いた暮らしの中で、移住当時の自分を振り返っています。
さて、これからの民宿業ですが、長期スパンで営業自粛を覚悟しています。
長野県では今月15日まで観光施設への休業協力依頼が出されています。
それを過ぎれば営業を再開してもいいの?
うちは無理ですね。
お客様のほとんどが都会からお越しになりますので、東京で収束しない限りは営業を再開できません。
うちの民宿はお年寄りが多く暮らす山間集落の中にあるのでなおさらです。
いつになったら民宿の営業を再開できるのかは、正直分かりません。
結局、新型コロナウィルスへの感染リスクが極めて低い状態というのは、ワクチンが開発されて、世間一般に広く普及している状態ですよね。
1年やそこらで実現できる作業ではありません。
民宿業については、宿周辺でのリニア新幹線工事の本格着工を控えていましたので、去年から、リニア工事が始まるタイミングに合わせて民宿業を縮小することを決めていました。
民宿業を縮小する代わりにジビエ事業に本腰を入れようと。
※去年のブログにその想いを綴っています。
まさかリニア以外の原因で事業転換を迫られようとは思ってもいませんでした。
タイミングがズレました。
リニアではなく、今回のコロナ問題に合わせて事業転換を進めます。
着々とジビエ事業を進めていきます。
※事業転換といっても民宿業を廃業する訳ではありません。民宿業の縮小です。都会の子供たちの学びの場であり続けたいので、コロナが収束したら、そのための受け入れは再開します。