2019年06月30日

移住の心得


クワガタがたくさん捕れる季節になりました☆

熊五郎と山の中を散歩しながらクワガタを探しています♪
うちに泊まりに来るお客様から、熊五郎との散歩に同行したいというご要望が多くあるのですが、散歩が終わった後、クレームが入ることがあります(笑)
散歩じゃないじゃ〜ん(笑) 走ってるじゃ〜ん(笑)

そうです、熊五郎と山の中を走り回ることになります(笑)
ただ、クワガタ生息エリアだけは歩きます。
熊五郎を静止しながら目を光らせてクワガタを探しています。

民宿の飼育ケースには今、10匹近くのクワガタがいます。
今年の夏も、うちに泊まりに来る子供たちのアイドルになることでしょう(^o^)
うお〜! すげー! かっけ―!

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さて、昨夜、ここの地区の青壮年部の飲み会がありました。
私は毎年、宿泊予約が入っていて参加できなかったのですが、今年はちょうど予約が空いており、参加しました。
楽しかったですよ☆
同じ地域で暮らしている同じ年代同志、共通の話題や価値観、問題点なんかを話すことが出来て有意義な時間でした☆

「そういえば、紘彰って、何歳になったの?」
「今年で38歳です。22歳でこっちへ移住してきたので、もう16年目になりますね」
「もうそんなに経つのかー!」

田舎へ移住してからの16年なんて、あっという間でした。
感覚的には、つい3、4年前のような気がしています。

それがもう16年です。

短く感じる理由は、走ったからでしょう。
大学を卒業するまでは、親の経済力の中で、ぬくぬくと育ちました。
私立大学だったので、年間100万円、卒業するまでに400万円出してもらいました。
いずれ、ちゃんと返します。

苦労を知らない、世の中をなめている、その反面、高いレベルの教育を受けて頭でっかちになる。
このままじゃいけない、そう思って、過酷な環境に身を置くことを選択しました。
田舎へ移住しました。

ここから、自分の力で生きる人生がスタートします。

それまでの人生は自分の中では“白紙”です。
ただ生活しているだけで、“自我”というものがありませんでした。

田舎へ移住してから自分の人生の“第一章”がようやく始まりました。

高齢のお爺さんとの二人暮らし、介護、家事は俺がしなくちゃいけない、会社勤めの仕事もある、地域付き合いもやらないといけない、
これまでが温室育ちでしたので、もう、大変でしたよ。
でも食らいつきました。
この道は自分が選んだんだから。

会社勤めをしながら、社会の厳しさ、地域付き合いの厳しさを思い知ったのが30歳までの自分です。

次に第2章に入る訳ですね。

第2章の幕開けは、“起業” です。

もう抑えられませんでした。

なんか、田舎っておかしくない?
田舎はいまだに都会コンプレックスを持っている。
自分が田舎に求めていることと、田舎の地域経済が求めていること、ギャップがあるんです。
田舎が都会に憧れるなんて、もう古いんですよ。
逆です。
都会が田舎に憧れる時代が、もう来ているはずなんです。

それを体現したのが “農家民宿ひがし” です。

起業するときには、周囲からバカにされるって分かっていたので、誰にも相談せず、何も言わず、アドバイスも求めず、ズドーン!!! って、
いきなり始めました☆

周囲が気が付いた頃には、とき、すでに遅し・・・・。
何! 体験型民宿始めたって!!

もう、やっちゃったもんね〜(笑)
やったもん勝ちです☆
後はおのれ次第です。
フッフッフ・・・♪

無謀なチャレンジ精神に満ちていた、あの頃の自分に花束を贈りたいです(笑)
お前、すんげ〜苦労することになるぞ・・・・

起業して8年目、これまで、すごく順調です。
宿泊施設って、一度行ったら終わり、っていうことが多いと思うのですが、うちはリピート率3割です☆
夏に来て楽しかったから、次は春に来たい、秋に来たい、冬に来たい・・・

本当にありがたいです。

そして、

嫌なんですが・・・
嫌なんですが・・・

第3章が始まろうとしています・・・

リニア時代です・・・

リニア新幹線の工事が、いよいよこの地域で始まろうとしています。
間もなく始まります・・・

この地域の自然は壊されるでしょう・・・
民宿の前をダンプが行き交うでしょう・・・

もう、止まりません・・・
第3章がいよいよ始まります。


だけど、嫌だから、魅力がなくなったから、この土地を離れるっていう選択肢は、私には無いんです。
もはや身軽ではありません。
お爺さんからバトンを受けた(相続した)、家、お墓、田んぼ、畑、山があるんです。
嫌でもなんでもここで暮らしていくんです。
出ていくという選択肢はありません。

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話はそれますが、
今、国の政策で、都会から地方へ若者を移住させる政策、“地域おこし協力隊” という制度があります。
この村へも大勢、入っています。
都会から入って来た地域おこし協力隊員には、理想と現実のギャップに悩む隊員が多くいると思います。

私から田舎目線で現実的な指摘をさせてもらいますね。

どうせ、嫌になったらここを出て行くっていう目で見られているんですよ。
だから、冷たいんです。
あてにしていないんです。

悔しかったら、ここの一員になる覚悟を決めることです。

それが伝わった途端、発言権を持てます。
言いたいことが言えるようになります。

それが田舎です。


話はそれましたが、第3章が始まります。

毎日、リニアのことを考えています。
天は、違うことをやりなさいって、自分に告げているのかな?
それとも、歯を食いしばってでも今の民宿を続けなさいって言っているのかな?

分からないので、一生懸命、今を生きることに決めました。

先日、この村の “地域おこし協力隊” と、今後の観光のあり方について対談しました。
約1時間という長い動画ですが、ご視聴の程、宜しくお願い致します。
最後の10分くらいで、リニアに対する不安を語りました。

https://www.youtube.com/watch?v=oridUIe5EmI&t=833s


posted by mibu at 17:02| Comment(2) | 日記
この記事へのコメント
ファイアログ観ました。
いろいろ問題(課題)はありますね。
あるけど、前田さんが言ったように「結果を出していく。村の人もわかってくれる」ような展開に持っていくことことだと思います。でないと、「協力隊」なんて絵に描いた餅で、ヒロさん指摘の所詮 「役場サイドの立ち位置」(存在)でしかないということ。「冷たい」「あてにしていない」と、田舎目線の実情をここにも記されているんですから。その点、杉山さんは妻子で3年目のベテランさんなんですから、お子さんが火を「青」と言った素晴らしい実体験をさらに本物志向とするように(感性に発し)、ヒロさん本論の「着地型観光」実現に向け、村づくりをリードしていってほしいと思いますね。「神奈川には『色』がなかった」(前田さん)四季の本物の総天然色が、てっぺん山をはじめここにはあふれるほど満開なんですから――。

「リニア」に対しては対極していた。杉山さんは「伊那谷は過渡期だが、速くなる」と期待感を匂わせた。が、ヒロさんはずっと前から糾弾しているように、現状を踏んで「経営判断で今後を決めていくしかない」と切実。さて、村の人たちはどうなのか? 「ひがしファン」(杉山さん曰く)はどうなのか? どう解釈してどういう展開になるかだが(個であれ広域であれ)、ただ、個人的には『田舎の一匹狼』が読めなくなったらおしまいだ。期待感は1つ、第3章で断じた「この土地を離れる選択肢は無い」堅固な意志なのだが、それとこれとはまた違う……。もっと総合的な見地での、本質的な議論が聴きたかった(説諭でもいい、互助感的な)。

諸問題も含めて「南信州の中で地域づくりを役割分担しながら」と杉山さんが構え、それが「点から線に繋がっていけば」と前田さんは理想論をまとめられたが、本当にそうしていけるのか、真の “強力隊” であることを願って已まない。杉山さんが括られた「ここにいる人たちが一番大事」という一語の重みが象徴的だ。

余談も、大卒の400万、ヒロさん「いずれ、ちゃんと返します」か。
ビックリしました! 殊勝ですねぇ。いやぁ、ウソでもいいから言われてみたかったなぁ ^.^ いえいえ、親なんて、そんなん論外ですからネ。


Posted by ヤヤヤッの爺 at 2019年07月01日 13:00
ヤヤヤッの爺さんへ

壬生です。
約1時間という長い動画でしたが、ご覧いただきありがとうございました。
今回のブログ、田舎暮らしを目指している人たちに対して、少し辛口だったかなと、後になって少し反省をしました。
自分が田舎へ来た時も、田舎に対する淡い憧れだけで来て、散々苦労しました。一番の苦労は地域付き合いです。
来た当初は、どうせすぐに出て行くっていう目で見られてコミュニティの中の真の一員にはなれませんでした。

田舎にもっと若者が増えて欲しい、都会から田舎を目指す若者が増えて欲しいというのは本心です。
なので、田舎ってそんなに甘くないよ、それ相応の心構えが必要だよって言う想いから、辛口の指摘になってしまいました。

ただ、乗り越えるかどうかは移住者本人の問題なので、わざわざ私が指摘する問題でもなかったですね。
先輩風吹かせて調子こきました(笑)

さて、今回のブログの本質はリニアですよね。
困ったもんです。
これからどうしようか、毎日考えています。
歯を食いしばって民宿を続けたとしても、自分が理想とする田舎体験の民宿ではなくなるのは明白です。
遠くない時期に民宿の前をバンバン、ダンプが走ることになります。
工事によって景色もだいぶ変わるでしょうし。
泊まりに来た子供達を連れて、熊五郎の散歩なんて、できなくなるでしょうね・・・

困ったもんだな〜
悔しいな〜
どうしようかな〜

お客さんに“ここは静かで自然豊かで良い所ですよ”なんて言えなくなるし、まず、自分自身が、ここでの暮らしが楽しくなくなると思います。

困ったな〜

毎日考えています。

余談ですが、今日、3ヶ月振りに髪を切りに行って来たのですが、「あれ? 白髪が数本ありますね・・・」って言われました。「白髪は元から切っておきますか?」
いや、そのままにしておいてくださいと答えました(笑)

壬生より

Posted by 壬生 at 2019年07月03日 22:53
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