2016年04月24日

愛しの壬生沢川


ここ豊丘村は、JRが現在進めているリニア新幹線工事の

ルート上にあります。


豊丘村の中でも、とりわけ、この地区が大きな影響を受けます。

地下にトンネルが空きます。


地下にトンネルを空けるということは、そこに流れている

地下水脈を切断することになります。



先日の新聞に、こんな記事が掲載されていました。

工事区間にある河川の水量が、どの程度減少するか、

その予測をJRが具体的に数値で公表したのです。


その記事がこれです(画像をクリックすると拡大します)

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渓流釣り希望の、お客様にご案内している “虻川” は

11%〜13%の水量減少。

うちの前を流れる “壬生沢川” は、6%の水量減少、

と公表されました。


JRが示した数値です。

どの程度、公平な客観的データかは、

わかりません。


記事の後半部分にも記載があるのですが、

山梨県笛吹市の工事の際には、川が枯渇しました。


この地域の川が枯渇するのかどうかは、

分かりませんが、水量が減るのは間違いないでしょう。


今のうちに、

リニア工事で荒らされる前に、


しっかりと、


私の遊び相手の川の姿を、


この目に刻んでおきたいと思いました。




だから、今日、


家の目の前を流れる “壬生沢川” の最下流に行きました。


最下流から、上流にある私の家の前まで、

しっかりと見たかったんです。


下流から上流まで、釣竿を持って、歩きました。



下流の河原に軽トラを停めます。

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そこから歩いて “壬生沢川” が終わる場所まで行きます。


ここで天竜川の一部になります。

つまり、 “壬生沢川” の終点です。

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ここから、

はい、

スタート!


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お昼前、11時40分


我が家がある上流部を目指して、遡上します。


雑草が生い茂り、いかにも下流の雰囲気

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護岸工事が充実していて、大雨時などの災害防止には

心強い。

が、釣り場としては、面白くない。

この辺は、足早に通り過ぎます。


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お〜、

面白くなってきた。

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エサのミミズを流すと、

ヒットー!!!


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綺麗なアマゴです。



その後も立て続けに、

ヒット―!!!

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中流域に入りました。


川岸に柿畑が続きます。

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竹藪も現れました。

雰囲気が良いです。

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おやおや、川岸に廃屋を発見。

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もったいない、

こんなロケーションの良い場所、

俺が家主だったら、ゲストハウスとして利用するのに。


庭に筍が出ていました。

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のどかだな〜

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これ、山菜で有名な “こごみ” の群生です。

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上流域に入りました。



川の景色が一変

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ごつごつした岩が目立つようになりました。


これぞ渓流

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竹の倒木が行く手を遮ります。

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舗装された護岸を発見しました。

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山の中で釣りをしていると、しばしば見かけます。


舗装されているということは、

昔、田んぼや畑だったということです。



舗装された護岸の上に登ってみると、

ほらね、


田んぼの跡地です。

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こんな場所にも田んぼを作るなんて、

昔は、どれだけ土地が尊いものだったか、

実感します。



それにしても、やっぱり上流域は雰囲気良いな〜

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そろそろ日が暮れそうです。

家の前まで遡上するつもりでしたが、

不動滝まで行ったら終わりにしよう。



私たち、壬生沢区民の信仰の対象となっている

不動滝。


“お不動様” と呼ばれています。

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時計は、17:30

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道路に出て、歩いて家に帰りました。


魚、たくさん釣れましたよ。

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ところで、軽トラは!?



大丈夫です。


取りに戻ります。



歩いて取りに行くわけではありません。


チャリです。

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子供の頃、頻繁に田舎に遊びに来ていたので、

中学生くらいの頃でしょうか、

お爺さんが、マウンテンバイクを買ってくれたんです。


それを今でも使っています。


うちから、軽トラを停めた最下流部まで、約3キロの

距離です。


重力に身を任せて下って行きます。


まったく辛くありません。

ただただ、楽しいだけです。


ヒヤッホー!!

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10分で軽トラのある場所に着きました。

下ってきただけですから、

楽勝です。

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さ〜て、荷台にチャリを積んで帰るか〜



んん!?


まさか・・・・

・・・

・・・



軽トラのカギを家に忘れてきたー!!!!


!!!!!




下ってきた坂道を

チャリで引き返しました・・・




約3キロに及ぶ上り坂


ただただ、辛かったです・・・




家に着いた頃には、すっかり日が暮れていました。


これこれ、これだよ。

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暗い夜道をチャリで下ります。


ヒヤッホー(無理矢理)

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軽トラとチャリ

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疲れました




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posted by mibu at 03:52| Comment(10) | 日記
この記事へのコメント
「原始」との触れ合い・共存 ―― 一読して涙がでるような思いです。
こんな本物の都合7時間もの体験(暮らし)はヒロさんにしか出来ないし、求めはし得ない。名瀑「お不動様」同様、“ヒロ不動明王様”だ。壬生沢川水系 ―― かようなノスタルジックな原風景を、いったい誰が守ってくれるというのか(!!)。

僕も信毎記事は読んでいました。が、「枯渇」とまでは読みきれていなかったのです(未知の域も)。“最悪”は事件(人災)です。もしも公表値(5ヵ所予測データ)に乖離があったなら、「永劫補償」確約の契約をいましっかりと締結しておいてください! 約款細目は協議会&司法レベルで公器と位置付けておくべきです。「記事」と併せ動かぬ書証です。このまま笛吹市の二の舞いは地球破戒邪悪の次元でも許されないことです。壬生沢は永遠に「生命」の源泉です。 
 (昨秋時点で「枯渇」事態とまでは予測できず不覚です。本記に教わり反省の思いです。)





Posted by ヤヤヤッの爺 at 2016年04月24日 10:10
ヤヤヤッの爺さんへ

壬生です。
生命みなぎる豊かな自然環境が失われること、
凄く私は悲しいです。

今回のリニアの件だけではなく、各地で同じような事例を
知るたびに、失われた自然生態系を残念に思います。

微生物、植物、動物の絶妙なバランスが作り上げてきた
豊かな自然。
本来、人間はその中で生かされているはずなんです。

科学技術で経済発展を遂げ、私もその恩恵を受けて
育ったのは事実です。

しかし、そろそろ転換期ではないでしょうか?

経済発展をやめろと言っている訳ではありません。

自然環境と折り合いをつけた経済発展を目指すべき
ではないかと、思います。

一度失った自然環境は、復元するのにものすごく時間が
掛かかります。もしくは、物理的に復元不可能となります。

自然の中で生かされているという当たり前の原点を
今一度、見つめ直すべきではないでしょうか?

まだまだ日本は環境後進国だと思います。

壬生より
Posted by 壬生 at 2016年04月24日 20:56
インフラが整備される度に自然が犠牲になるのが現世の常ですね
壬生沢は高山の伏流水が源流ではないので枯渇の可能性は極めて低いでしょう
しかしすぐお隣の大鹿村や静岡県側では深刻な影響を受けそうですね
秘湯として名高い鹿塩温泉は枯れてしまう可能性があると聞いていますし
(なんであの場所にあんな塩分濃度の高い温泉が出るのか解明されてないようですね)
静岡県側では大井川の源流が枯れてしまうなんて心配もされているようです

しかし地元は歓迎ムード
県外からの移住者や観光客の増加が期待できるとか
リニアが来れば地元の土建屋に仕事がまわってくるなんて安易な考えのお方もいらっしゃいます
(土砂運ぶ程度の仕事しかまわってきませんて)
そんな中で意見交換ってなかなか難しいですよね


実は私、高校で山岳部に在籍してました
ひょんな事から一昨年より登山を再開しました
心から山を愛しております
日本は八百万の神の国
山にもまた万の神々が住んでいると本気で信じています
そんな私にとって赤石山脈はあまりにも神々しい存在


・・・あの美しい荒川に風穴を開けるとはなんと愚かな
あれほど風雨災害から守ってくれたではないか
神の逆鱗に触れるぞ
今からでも遅くはない
ルートを変えろ
諏訪を抜けて木曽谷を南下しろ
だいたい何のための国立公園なんだ
環境を守るために制定したんじゃないのか・・・これが私の本音です
大きな声じゃ言えないのでここで言っときます

Posted by 奥内のおじさん at 2016年04月30日 14:16
奥内のおじさんへ

コメントありがとうございます。
GW中はびっしりお客さんが入っており、嬉しい限りです。
今日は、村の奥地にあるワラビの群生地にお客さんを
ご案内したのですが、そこは虻川渓谷沿いを車でしばらく走った先に
あります。

今は静かで美しい虻川渓谷ですが、ここにはトンネル非常口が2ヶ所
建設されますし、虻川最上流部の山林の谷間が、掘削残土の処分候補地に
なっています。

後世に残すべき豊丘村の代表的な自然景観美だと思うのですが。
工事が本格的に始まった時を想像すると、ため息ばかり出ます。

奥内のおじさんがおっしゃる通り、私も自然の中に神が宿っていると
本気で信じていますよ。

古来から、日本人は、神聖な山や滝、森、巨岩、巨木などを信仰の
対象としてきました。
その自然に対する畏敬の念は現代に生きる私も引き継いでいます。

それから、奥内のおじさんのコメントの末尾にある、
「ここでは本音を声を大にして言いづらい」
と受け取れるニュアンスのコメント。
その通りですよね。

リニア歓迎ムード、もしくは、あまり感心がないから
なるようになればいい。
というのが多数ですからね。

私が発信しているブログ、少人数ですが、毎日見てくれて
いる人がいます。
小さなコミュニティ(集まり)です。
また、本音を聞かせてください。

壬生より




Posted by 壬生 at 2016年04月30日 21:15
壬生沢を出てはや60年懐かしく 拝読させていただきました。
Posted by ノブアキミブ at 2022年06月01日 19:43
ノブアキミブさん
コメントいただきありがとうございます。壬生です。
壬生沢のご出身なのですね。
60年前のこの土地の姿を私は知りませんが、年々、人口は減り、耕作放棄地が増え、それにより鹿が増え、リニア工事が始まり、過疎の集落をダンプカーが走りと、おそらく別世界のように映るかもしれません。
壬生より
Posted by 壬生 at 2022年06月07日 08:14
壬生沢でアマゴ?フェイク?昭和23年壬生沢に生を受けました。30年に壬生沢分校に入学 あの頃は壬生沢 福島で20人位の人数が居ました。皆兄弟が3−4人ですからその頃の壬生沢人口を 察して似て下さい。私が何を言わんとしているかは その人数の生活排水です 全てをあの川が受け止めてくれて居ました。川に魚は皆無で 不動滝は年1度のお祭りに 神主が水業の為に入るのみ それがアマゴの住む清流になるとは そのころアマゴは アメノウヲと言って虻川水系でも戸中から上の川にしか居なかったんです。戸中も人口がかなり有りその上流の人口は野田平の少数ですからアマゴは生き延びたのです。子供のころ危険を侵して戸中までアメノウヲをモリで突きに行きました。今思うに 壬生を名乗る落ち武者がこの地に住み着いた時に 今戻って来たんですね。
Posted by ノブアキミブ at 2022年06月20日 02:08
ノブアキミブさん

返信ありがとうございます。壬生です。
大変興味深い内容でした。

私の祖父(壬生光人)は数年前に他界し、大正生まれで太平洋戦争にも出兵しましたが、幼少期の話を聞いたところ、壬生沢川には“カジカ” がたくさん居たし、初夏には“ホタル”もたくさん居たと聞きました。

成田不動滝は、“田んぼ”を拡げる為に、川の流れを変えて谷に落とした人造の滝と聞いています。

なので、その地籍は“開田(かいでん)”と呼ばれています。

もともと川が流れていた場所には、“鬼が淵”と呼ばれる大きな淵があったそうで、アマゴがたくさん生息していたと聞いています。

今は“カジカ”も“ホタル”も壬生沢川には居ません。
絶えてしまったのでしょう。

アマゴ(アメノウヲ)が生息しているのは、実は漁協が放流しているからです。
この地域に限らず、日本中の川には防災の為に作られた砂防堰堤が設置されています。
落差が大きく、大雨の際、下流に流された魚は、もう上流へは上がって来れません。

結局、漁協関係者が上流部へ放流しています。
私も、その作業に携わっています。
不自然な自然活動を行っております。

昭和20年代以降は戦後の高度経済成長期で現代とは違って、下水道や浄化槽といったインフラ整備が整っておらず、生活排水は川に垂れ流し、かつ今よりも強烈な農薬を田んぼや畑に撒いて、それも川に流れたと思います。
大変貴重な経験談を教えていただきありがとうございます。

その頃に比べると綺麗な川が戻ってきていますが、
壬生を名乗る落ち武者が、この地へ辿り着いた当時はカジカもホタルもアマゴもたくさん生息していただろうなと、、、想いをはせながら暮らしています。

壬生より
Posted by 壬生 at 2022年06月20日 20:47
もっとレアな情報があるんです。笑って聞き流すも良し信じて思いを馳せるも良し、笑ってくれた方が私は楽です 他の方の様に大上段に正義を振りかざした発言では無いのです。それは17歳で夢破れて壬生沢に一時帰郷した折に体験です。父が山の仕事をしていたので 少し手伝っていた、場所は諏訪神社の横に有った大きな石その道をとにかく上へ人家も段々の田んぼも無くなりさらに上へ その山の木を父は幾ばくかの金額で譲り受けたのです、持ち主は壬生沢分校の割と近くの人でしたから不思議でしたね。父が考えていた事は 炭にすれば軽くて運べると。 そこの水が染み出ている赤土の場所に炭焼きの窯を作ったのですその時赤土の柔らかな所を見つけて掘り進めると土器の皿や壺の欠けた物が出て来ました。父は無頓着に仕事を進め私の見付けた土器を自然に帰せと、2-3個を残して埋めてしまったのです、学校で見たことが有る弥生時代の形の物です
その一つを中学の恩師に見せたのですが 一笑されてその後この事は故郷の人に話さなく今日に至るのです。壬生姓に興味が有って壬生を名乗る落ち武者がこの地に至った時には神稲の奥地に先住の文化が有り落ち武者を温かく迎えたのでしょう。それが福島の本村あたりの大きな家を見るとうなずけます.明治の頃は神稲の村長は松尾さんという人で壬生沢分校のすぐ上に有った豪邸で大正に東京へ出そうです子孫が調布で議員をされていて 相続のそうだんでお会いした事が有ります。先住の人有り。 まだまだ有ります発電所 東さんの屋号は東 良く知っています、発電所と言う屋号が神稲に有ったんです。
Posted by ノブアキミブ at 2022年06月24日 21:30
ノブアキミブさん

今回もまた貴重な情報をありがとうございます。
確かにこの地に人が住みついた歴史は深そうです。
壬生沢のすぐ近くの伴野原で、昭和後期に縄文土器が発見され今も村の歴史民俗資料館で保存展示されています。
壬生沢で弥生土器が発見されたとしてもおかしな話ではないですね。
もし、ノブアキさんが拾ったという土器がまだ手もとに残っていて、それを鑑定して認定されれば大発見になりますよ。

ちなみに諏訪神社の横の大きな石というのは「明神石」のことでしょうか?

また、屋号の話も面白いですね。
うちの屋号の「東」は、昔の権力者から見て東側にあったので「東」になったと聞いています。

「発電所」というのは、場所は下戸中の虻川沿いですか?
グループ猟で撃ち手が配置されるのですが、以前、「お前は発電所に行け」と言われて場所を教えてもらって行ったのですが、ただの平らな河原で発電所なんてありません。
先輩猟師に「なんでここを発電所って言うんですか?」
と尋ねたら、昔ここに発電所があったんだと教わりました。

壬生より

Posted by 壬生 at 2022年06月30日 09:45
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