民宿が最も忙しくなる夏休みシーズンが終わりました。
毎年夏休みシーズンは、めちゃくちゃ忙しいにも関わらず、軽快にあっという間に心地良く時間が過ぎて行きます。
そういうリズムを自分で作ったからです。
めちゃくちゃ忙しい繁忙期に耐えうる準備、体力、運営方法を掴んでいました。
でも今年は違いました。
夏バテになり、クタクタになり、精神的疲労も相当溜めてしまいました。
※もちろんお客様には誠心誠意向き合い、満足していただけたかは分かりませんが精一杯の仕事を致しました。
そうなってしまった理由をフェイスブックに書きましたがここでも改めて整理します。
新たに始めたジビエ事業が今までの【夏のリズム】を許してくれませんでした。
・鹿が罠に掛かったから引き取りに来て
・この村の道の駅に借りているジビエの陳列スペースは常に品薄状態(忙しくて商品の補充が出来ない)
・うちの解体所の冷蔵庫には、常に精肉待ちの鹿肉が控えている
・鹿肉のご注文をいただいたら期日までに絶対に出さないといけない
・そして鹿が罠に掛かったという連絡がまた入る
・庭の草刈りが出来ていない・・・(雑草がボーボー)
・畑の手入れも出来ていない・・・(野菜が腐ってる)
民宿の繁忙期に民宿業だけに集中することが出来ません。
あ〜、どうしよう、どうしよう、間に合わない
わぁ〜あああ!!!!!
そんな今年の夏休みシーズンでした。
良いリズムに乗ることが出来ませんでした。
ただ、来年に向けた課題、改善点、新しい夏のリズムの作り方は見えました。
意味が分からないかもしれませんが、私の備忘録として箇条書きします。
そして、来年の夏休みシーズン前にこのブログを必ず見返します。
・梅雨入り前にジャガイモを収穫し、ナス科の野菜に付く害虫 “テントウムシダマシ” をひたすら駆除する
・梅雨が明けたら、ひたすら自宅と民宿周辺、畑、田んぼの草刈りをする
・道の駅に出している “たれ漬け鹿肉” を夏休みシーズン前に十分に補充しておく
・以上3点を実現するためには調整日(宿泊予約を受けない日)を設ける必要がある
この箇条書きを来年の夏休みシーズン前に見返し、必ず実行する。
これが出来ればきっと “新しい夏のリズム” を掴めます。
よし、来年は勝ったな☆
来年への良い展望が見えたところで9月に入りました。
繁忙期が終わって動けるようになりました。
9月に入ってから今日までの約1週間で、駆除する鹿の引き取り依頼が3頭ありました。
3頭全て引き取りました。
3頭とも全て自分が殺めました。
いずれも壮絶な最期を遂げました。
読んで欲しいと思って書きますが、有害駆除の残酷な現実を書きますので、読みたくない方はここで読むのをやめていただいて構いません。
・9/3 大きいメスが罠に掛かったと連絡が入り現場へ駆け付けました。罠に掛かった個体の隣には小鹿がいました。罠に掛かった母親から離れられずにいたんです。小鹿が逃げて行ったところで殺めました。
・9/4 朝、携帯が鳴りました。犬に追われて貯水池に落ちた鹿がいる。駆除するから引き取って欲しい。初めていく場所で、猟銃を持って行ったのですが、とても撃てるような場所ではありません。仕方なく、泳いでいる鹿の首にロープを引っ掛けて引き寄せて棒で頭を叩きました。この時、泳いでいる鹿の方から寄ってきました。私に助けて欲しいと言っているようでした。その鹿を殺めました。
・9/7 鹿が罠に掛かったと連絡が入ります。現場に行くと今年生まれたばかりであろう小鹿でした。くくり罠に掛かって暴れたのでしょう。罠に掛かった足は折れて骨がむき出しになっていました。その鹿を殺めました。愛しくて切なくて、横たわった小鹿の体にそっと手を置いて、息絶えるまで触れていました。
私は鹿を解体、精肉しているときは、ずっと自分が手に掛けた鹿のことを想っています。
絶対に美味しいお肉にする。人に食べてもらう。
駆除したら捨てている今の社会を絶対に変える。
“駆除したら食べる それが当たり前の社会を作る”
それが実現出来たら、俺たちの勝ち
やります