2020年04月24日

とよおか鹿ロースト弁当


ヤベェ弁当が出来た☆

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コロナのせいで飲食店や宿泊施設の利用客が激減している中、あちこちでテイクアウト販売に転じる店舗が増えています。
お店で食べるのではなく、お持ち帰り、つまりお弁当の販売ですね。

この村では、行政が率先してテイクアウト販売促進に乗り出しました。
昨日の信濃毎日新聞(地元紙)を見た方はご存じだと思いますが、村民一人につき1,000円分のテイクアウト購入券が豊丘村から支給されます。

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購入券が使える店舗は、今回の村の事業に賛同し登録した店舗のみです。おそらく村内の対象店舗のうち7〜8割程度が登録したのではないかと思います。

うちも対象店舗ですので、事前に説明会の案内が届いていました。
でも説明会には行かなかったです。

客足が激減して困っている店舗を村を挙げて支援しようというのが今回の事業です。

うちの場合、客足が激減しているどころか営業自粛中ですので客足ゼロです。

でも生活に困ってはいないんですよ。

もともと自給自足のような暮らしをしてきましたので、今の状況でも生活に困ってはいないんです。

今回の豊丘村の支援事業、本当に困っている店舗へお金が流れて欲しいと思っているので、うちは参加するつもりがなくて説明会へは行きませんでした。

でも、今回の事業の目的とは外れた、自分勝手な動機から、参加したいという気持ちも少しあったんですよね。

説明会へは行きませんでしたが、村の担当の方がわざわざ家まで資料を届けに来てくれました。
なるべく多くの店舗に参加してほしい、とのお話がありました。

その話もあり、この事業の本来の目的には即していませんが、うちも参加することに決めました。

自分勝手な動機とは・・・

・・・

鹿肉を試してみたい。

この事業の本来の目的には即していません。
でも今回の村の事業を、鹿肉を試すきっかけと捉えて参加させていただきます。

今まで鹿肉を民宿の外に出したことがありません。
民宿の夕食としてご宿泊のお客様にご提供していました。
みなさま鹿肉料理が食べたくてうちに来ますので、一様に “美味しい” と高く評価していただけます。

これは、鹿肉を扱うようになってから身に付いた感覚なのですが、都会ほど鹿肉の価値が高くて、田舎ほど鹿肉の価値が低い。
田舎ほど鹿がよく獲れるのですが、その現地では鹿肉の価値が低いんです。
それをどうにかしたい。

私が住んでいる地域でも鹿肉を毛嫌いする人が多くて、なんで鹿肉を食べたくないんですか? って聞くと、
鹿は、固い、臭い、不味い、 ってみんな言います。

鹿は、固い、臭い、不味い・・・

はっきり言います。
処理が悪いんです。

止め刺し(とどめを刺す)が済んだら直ちに血抜き、直ちにワタ抜き(内臓出し)です。
時間との勝負です。
これを時間を掛けて適当にやると、

固い、臭い、不味い、になります。

鹿肉のブランディング化には、鹿を獲る現地での評価が必ず必要です。
これまでの鹿肉の低評価を覆す地道な努力がこれから待ち受けています。

この村での鹿肉の評価を改善していくスタートなんです、今回のテイクアウト購入券事業は。


別に鹿肉を食べたい訳ではないけど、購入券があるから注文してみようかなと思ってもらえるチャンスがあります。
食べてみた結果、どういう評価が下されるか。
それを見たいんです。

俺が処理した鹿を食ってみろ☆
(販売時、そんな偉そうなセリフはもちろん言いませんよ 笑)

そんな訳で急遽、鹿肉弁当を開発しました。


ヤベェ弁当が出来た・・・

とよおか鹿ロースト弁当!!
1,500円(税込み)

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メインは鹿のロースト、鹿の唐揚げも入っています。
米は自家栽培(天竜乙女)、ポテサラのジャガイモも自家栽培のキタアカリ(去年収穫して貯蔵しているもの)です。
うちではまだ作っていない野菜は村内の直売所で仕入れます。

料理の原価率は相変わらず50%なので、一食分の原材料費に750円掛かっています。
調理に費やす時間を時給換算すると、利益はほとんど残りません。
捕獲現地での鹿肉の評価を試すのが目的ですから、それで良いんです。

ただ、繰り返しになりますが、私の参加動機は、この事業の本来の目的には合っていません。
なので、他の参加店舗さんの邪魔をしないように、こぢんまりとやります。

@ お昼のみ販売(要予約・前日の13時まで)
A 一日限定6食
B 受け渡しは農家民宿ひがし(11:30〜12:30まで)
C 販売は5/1〜5/31まで(鹿肉弁当のみの販売ですので、鹿肉の在庫が尽きたら期間内でも販売を終了致します)


鹿肉販売サイトを早く立ち上げなければならない中、豊丘村の事業に飛びついてしまい、また遅れることとなりました☆


posted by mibu at 18:46| Comment(4) | 日記

2020年04月05日

完成!!


鹿の食肉処理業の許可が下りました☆

動画でご紹介します♪
※動画の後半に鹿を実際に解体するシーンがあります。見たくない方はご遠慮ください。

https://www.youtube.com/watch?v=DmY7eTWqVg0&t=277s


posted by mibu at 21:47| Comment(2) | 日記

2020年04月03日

コロナ


前回のブログで、これからの時期、民宿と畑を一生懸命やり、ジビエ事業は後回しにすると宣言しました。

見事に撤回します。

コロナのせいです。

コロナのせいでお客さんが全く入らなくなりました。
今月入っていたご予約は軒並みキャンセル。
毎年恒例の5月〜6月の都会の中学生の農村ホームステイも中止もしくは秋へと延期になりました。
民宿業はお手上げ状態です。もうどうすることも出来ません。

なので、民宿業は一旦置いといて、ジビエ事業と畑作業を一生懸命やることに頭を切り替えました。
今日はレタスとジャガイモを植えて、大根の種を蒔きました。
もちろん無農薬栽培☆
明日はジビエ事業の販売サイトを制作する予定です。

一人でもくもくと農作業をしていると、世間のコロナ騒ぎが嘘のように、平和な空間に没頭できます。

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今後、日本経済、世界経済がどうなってしまうのか、特に打撃が大きいのが飲食業、観光業、娯楽施設をはじめとするサービス産業です。なんせ人の動きがストップしているんですから。
うちは民宿(観光業)ですので、もろに打撃を受けています。
でも、嘘と思われるかもしれませんが、何も怖くないです。
いや、コロナは怖いですよ。
自分が感染した場合、そして気が付かずに人に感染させてしまった場合を想像すると怖いです。

何も怖くないというのは、仕事を失って路頭に迷うかもしれないという怖さはないということです。

世の中がどうなろうが、自分は生きていける自信があります。
何故かというと自分で考えて生きているからです。

この体験型民宿を始めたコンセプトは、“田舎の無い都会の子供たちの田舎を作る” ですが、このコンセプトの中には様々な想いが詰まっています。
その一つが、“自分で考える力を育てたい” という想いです。

自分が経験してきたから分かるんです。
日本の学校教育を疑問に思って育ってきて、大人になって確信しました。
答えのある問題を解かせるよりも、自分で考える力を伸ばす方が絶対に大事!!
答えのある問題を解かせる訓練に特化した場合、答えのない問題に直面した時にどうするんですか?

社会に出てみると、勉強が出来る出来ないなんか関係なくて、創造力と問題解決力があるかどうかが問われてくるんです。
創造力と問題解決力が備わっている人って、自分で考える力を持っている人です。

勉強は確かに大事です。でも順番が逆だと思います。
“自分で考える”、それを刺激して訓練してから勉強だろって私は思っています。
学校が果たすべき子供たちへの責任て何ですか?
勉強が出来る優秀な子を育てて良い大学に入れるようにすることですか?

いいや、違います。
自立する準備をさせることです。自分で考えさせることです。

野外授業で、子供が思いっきり引っ張っても切れないくらいの紐を渡して、ハサミとカッターを使わずにこの紐を切りなさい。
そういう授業をすればいいと思います。

鋭利な石ころを見つけてきたり、落ちている枝を折って尖らせてみたり。
正解は無いんですよ。おのおの考えて紐を切るでしょう。

紐はハサミかカッターで切りなさい・・・
それが正解です・・・
そう教えると、型にはまったままの大人になっちゃいますよ。

こういう時だから、私が思う教育論を綴ってみました。

posted by mibu at 19:05| Comment(2) | 日記