2019年11月10日

社会人の原点


壬生君、これ、記念に持って帰りな。

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宿の周辺でリニア工事が本格化する時を目前に控えながら、体験型民宿を相変わらず続けております。
でも、もう厳しいよな。どこかで切り替えないとなっ、て思って暮らしております。
そういうマイナス感情の時って、自分の場合は、プラスの影響を与えてくれた凄く印象に残る方(恩人)が、頭の中に登場するんですよね。

そういう人って、少ないんですがね、必ずいつも頭に浮かぶのが、秦(はた)主任です。
社会人になって初めて働いた会社の、私の指導員でした。

クロダ精機(株)
http://www.kurodaseiki.co.jp/

精密部品の製造会社です。
堅実なすごく良い会社ですよ。
大学を卒業して就職した初めての会社でした。
2年半この会社で働きました。
その会社の直属の上司(指導員)でした。

なぜそこへ就職したかというと、本当にふざけた動機で申し訳ない気持ちで一杯なのですが、家から一番近い会社だったからです。

本来、私が興味があるのは農業や林業、漁業、動物に関わる仕事など、生き物を相手にする仕事です。
それなのに、家から一番近いというだけで、無機質(金属)を相手にする仕事に就いてしまいました。
全然、興味が無い。
でも、それでいい。
当時の自分はそう思っていました。

仕事として割り切って考えてしまったのです。
仕事をなめていました。
給料をくれれば、それに見合った働きはする。

っていう、考えを・・・

・・・

・・・

見事に否定されました。

・・・

先ほど名前を出してしまいましたが、イニシャルで表記します。
H主任です。今さら遅い(笑)

言葉で何かを言われた訳ではありません。
姿勢で教えていただきました。

どう説明したら良いのか分からないのですが、絶対に、この人にはこの分野では敵わない、って思い知らされました。
絶対に敵わないです。

何故かというと、この人は、好きで、これをやっている。

これに尽きます。

私は興味が無い分野なので、仕事として、割り切ってやっていました。
敵う訳がないんです。

仕事の中で、図面(展開図)が管理部から下りてきます。
注文の通りに作りなさい。
私の場合、展開図をひとコマずつ、ゆっくりと頭の中で折り曲げて立体にするのですが、
H主任の場合、図面(展開図)を見た瞬間に、すぐに立体に出来るんです。

全然、自分には出来なくて、経験でカバーできる範囲を考慮しても、この先輩には絶対に敵わないって思いました。
それを悟った時に、自分もやりたいことをやって生きていきたいなって思いました。

自分が輝けるフィールドを見付けた人って、本当にカッコイイと思った。

コツ・・ コツ・・ コツ・・

仕事中に、この靴音が近付いてくると、私だけではなく、
職場全体が ピリッ!! とします。
やべっ! H主任が来た!! みたいな。

普通は、会社から支給される安全靴を履くのですが、こんな音はしません。
H主任の靴の音だけ違いました。
「その靴は、会社支給の靴じゃないですよね?」
「お〜、違うよ」

ハイカットのカッコイイ安全靴でした。

「どう? ○○会社からの注文、出来た?」
「いや、まだ指定の寸法通りに出来ません」
「納期、近付いとるでな、宜しく」

とにかく仕事においては厳しい人でした。

俺は尊敬しているけど、たぶん、H主任は俺のことは嫌いなんだろうな、
ずっとそう思っていました。

社長に退職の意思を伝えた後に、H主任がとめてくれた時は本当に嬉しかったです。
仕事の最中に私を呼び出す社内放送が鳴って、指定の場所に行ったらH主任が居て、真剣に引き止めてくれて、ほんとに嬉しかったです。

懐かしいです☆

壬生君、これ、記念に持って帰りな。
辞めるときに渡された精密部品のサンプル、今でも手元にあります。
この会社にはもう主任は居ませんが、今また秦主任と話がしたいな〜

私の中では今でもカリスマです☆


posted by mibu at 03:29| Comment(2) | 日記