2020年07月15日

withコロナ時代


前回のブログで、長年乗り続けてきた軽トラ(サンバー)が絶望的に車検が通らなくて買い替えるという話をしました。

本日納車しました☆
(毎月2万円のリース契約で)

“伊那谷ジビエ号” です。

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良く出没する場所は、豊丘村のパルム(道の駅)か、高森町のキラヤです。
あとは山の中にいます(笑)
見かけたら声を掛けて下さい♪

これ、中古の軽トラですが、前のオーナーが大切に乗っていたようで状態がかなり良いです。
贅沢な装備も充実しています。

軽トラなのに・・・
カーナビがある☆
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軽トラなのに・・・
ETC搭載☆
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軽トラなのに・・・
バックモニターがある☆
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ドライブレコーダーが付いてる☆
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サンバーには無かったボタンがいっぱい付いてる☆
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贅沢過ぎる装備だ〜☆

喜んでいる一方、当初の “ラシーン” & “サンバー” コンビをしみじみと思い出しています。
ここへ移住後、田舎に似合い過ぎるデザインがツボにはまって購入したラシーン。
田舎暮らしには軽トラが最強過ぎると痛感して購入したサンバー。

まだ会社勤めをしていた頃の2台の写真です。

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この2台は田舎暮らしをする上で最強のコンビだったな・・・


月日は流れ、今の民宿を始め、ラシーンでは送迎できる人数が少なすぎるためにハイエースに乗り換え、
そして、今回、サンバーが疲れ過ぎてもうダメみたいだから、伊那谷ジビエ号に乗り換えました。

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やっぱり・・・
“ラシーン” & “サンバー” コンビが俺っぽいな〜・・・
・・・
・・・

って、
未練言っててどうすんだ!!

これから長い時間を過ごしていくことで、新コンビにも愛着が湧いてくるはず☆

伊那谷ジビエ号は、確実にこれからたくさん働いてもらいます。
駆除した鹿を引き取るために山の中を駆け回ります。

一方・・・
お客様の送迎用のハイエースなんですが・・・
しばらくはお休みいただきます・・・。

コロナの影響で4月中旬から休業しておりましたが、夏休みシーズンから民宿営業を再開するつもりで、コロナ対策など準備を進めてきました。

でも、ダメですね。
営業再開出来ません。

夏休みシーズン、既に連日めいっぱいのご予約をいただいております。
昨日の朝から、営業再開が出来ないことについて、ひたすらお詫びのご連絡をしております。
つまり、「キャンセルしてください」 とお願いしております。

連日、一日の感染者数が東京で100人を超え、東京周辺の都市部でも感染が拡大しております。
当民宿は4月中旬から休業を続けてきた中、ようやく営業を再開しようと決めた矢先に今回の事態です。
お年寄りが多く暮らす閉鎖的な山間集落にございますので、地域から営業再開について「今は、やめてほしい」という営業自粛を求める雰囲気を多々感じました。
夏休みシーズンの営業が極めて困難な状況になりました。

お客様に対して、
大変残念で、大変申し訳ない気持ちでいっぱいでございます。
今回の件、誠に申し訳ございません。

今回の件で、私はすごく考えました。
日本人の全体主義の感覚って、悪く作用することもあれば良く作用することもある。

個人主義の国で、例えばアメリカを例に挙げれば、日本とは桁違いの感染者数が発生して医療崩壊を起こしています。
でも、日本はそうなっていません。
(今後は分かりませんよ)

先に誤解のないように言っておきます。
これは極端な例えです。

“自分が感染しようがどうしようが俺の勝手だろ”

かたや

“いやいや、人にうつす可能性があるから、自分が感染しちゃいけないんだよ”


多くの日本人の意見はどちらですか?

後者です。


これが、
村社会の中で培われてきた秩序とモラルです。
全体主義です。

私は普段、これまでの日本社会の常識にとらわれない個人主義を貫いてきました。
それは、周囲に迷惑を掛けない中での個人主義です。

今回は迷惑をかけます。
都市部のお客様がうちに泊まりに来てもコロナ感染が絶対に発生しない自信はあります。
当民宿は一棟貸し切りで、しかも十分な換気が出来る古民家で、その他の対策もばっちりしました。ですので、コロナ感染のリスクは、まずございません。
なので地域の人に身体的な迷惑を掛けない自信はあります。

ただ、精神的な迷惑は掛けてしまいます。

連日の都市部での感染者拡大の報道が閉鎖的な山間集落へ不安を与えております。
こういう状況下では田舎の閉鎖性が色濃く出ることを痛感しています。
都市部からの集客を行う当民宿に対して、「営業をしないでくれ」というのが地域が出した答えです。
直接言われた訳ではありません。
暮らしている中で感じました。

普段は個人主義ですが、それでも地域を大事に想うこの集落の一員です。

“営業を再開しない” という判断をしました。

ご予約をいただいたお客様へ、昨日の朝からご説明とお詫びのご連絡を続けております。

政府が打ち出した“Go To トラベル キャンペーン”、なぜそうしたいかは十分理解できます。
withコロナの社会を早く作りたいからですよね。

経済をいつまでも止めるわけにはいきません。
ワクチンはそう簡単に開発、普及しません。

コロナありきの、ある程度コロナを許容しながらの社会が必要になります。
都会は早々にそうなるかもしれません。
ただ、日本の大部分は田舎ですよ。

田舎の中でも観光が主産業の観光地なら、まだwithコロナを許容しやすいかもしれない。
だって、許容しないと地域経済が崩壊するから。
でも、他に主力産業がある中途半端な観光地、もしくは全く観光地ではない、うちのような、いわゆる田舎でポツンと観光業をしている“農家民宿” “民泊” “体験型民宿” の場合はどうですか?

“コロナくるな” です

政府高官は、田舎の閉鎖性(村社会)の怖さを分かっていない。
田舎において “withコロナ” 社会を許容するのは、だいぶハードルが高いですよ。
“コロナくるな” が今の田舎の本音です。
(誤解の無いように、私はwithコロナ派です)

“Go To トラベル キャンペーン” は、地域住民と観光業者との軋轢を生むような気がしています。

批判はしません。今後、withコロナの生活は絶対に許容しなければならないので。
ただ、許容できる土壌がある地域から段階的に広げて行くべきではないのかなと感じました。

長々と書きましたが、私が暮らす地域では、今すぐに“withコロナ” は無理みたいです。


posted by mibu at 19:39| Comment(0) | 日記

2020年06月29日

人生を賭けて


14年間乗り続けている軽トラの車検が来月に切れるので、車検の更新をお願いしに、この軽トラを買った車屋さんに今日は行ってきました(車検は毎回ここにお願いしています)☆

結果なんですが・・・

絶望的にダメでした(笑)

無理もありません。
もう14年間、酷使して乗り続けています。走行距離も10万Kmオーバー。
修理が必要な個所が何ヶ所もあり、見積もりを出してもらったら、車検を通すために約25万円掛かることが判明・・・。

めちゃくちゃ悩みました。
今回、ダメな個所を修理して25万円で車検を通しても、2年後(次の車検更新時)にも、おそらく十数万円レベルの修理代が発生するでしょう。

もう寿命なんでしょうね。

整備士(検査員)の方からも勧められました。
「買い替えた方が良いと思いますよ。これだけ状態が悪いと、車検のたびに多額の修理代が必要になります。」

「・・・、そうですよね。」

14年間、10万Kmも走ってくれてありがとう。

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ということで、買い替えます。
が、お金がない(笑)

民宿業はコロナの影響で休業中、ジビエ事業はスタートしたばかりで、まだ軌道に乗っていない。

事情を話したら、月額約2万円のリース契約を提案されました☆
4年のリース契約です。

そうかぁ〜、4年あればコロナの影響もだいぶ薄れているだろうし、ジビエ事業も軌道に乗せる自信がある。
4年のリース契約満了時に、返却するか買い取るかを判断すれば良い。

ということで、軽トラを買い替えることにしました☆
(厳密には購入ではなく、リースなので借りるということになります。)

話はガラッと変わって、ジビエ事業の話になります。
今の軽トラとは、もうじきお別れになりますが、これまで鹿を何頭も荷台に乗せてうちに運んできました。
5年前から駆除した鹿の有効活用を進めてきました。
そして今年、正式に保健所の許可を取って、鹿肉の販売をスタートしました。

修羅の道だな〜

ジビエ事業を始める時に覚悟はしていました。

俺のメンタルは耐えられるのかな〜?
でも、やるしかないよな。

田畑や山林を荒らす鹿の駆除は、一次産業を守るためには必ず必要です。
なので、鹿の駆除は必要なんです。
問題は、駆除した後です。
ほとんどが活用されずに廃棄処分されています。

必要不可欠な理由とはいえ、動物の命を奪う訳ですから、その供養は、“食べること” だと個人的に思っています。
鹿肉販売のサイトの中で、その想いは綴りました。
https://inadani.base.shop/about

駆除するための罠に鹿が掛かったと連絡が来れば、猟銃とナイフを持って駆け付けます。
(自分では罠は仕掛けていません。現状、連絡を受けた鹿を回収するのに手いっぱいで、自分で罠を掛けて捕獲してしまうと、回収に行く余裕がなくなって余計に廃棄処分の鹿が増えてしまいます。)

問題は、メンタルが弱いんですよね〜、俺は。
俺は猟師に向いていないんですよ。

連絡を受けて現場へ駆け付け、罠に掛かった鹿の急所をめがけて猟銃の引き金を引くのですが、毎回、ためらいます。

かわいそうで、申し訳なくて...

でも、

“駆除したら食べる”

それが当たり前の世の中を作ります。
そう決めたんです。
だから、やるしかないんです。

ちょっと、話は変わります。
大学生の頃の話です。
テレビで夜通し、政治やら戦争やら社会問題について、専門家や政治家が討論する番組があって、それをよく見ていたのですが、すごく印象に残っているシーンがあるんですよね。

志願兵で構成されている軍隊と、徴兵制で構成されている軍隊はどっちが危険なのか?

仮に日本の自衛隊を軍隊とみなした場合、志願兵で構成されていますよね。
日本だけでなく、世界中のほとんどの軍隊が志願兵で構成されていると思います。
徴兵制がある国って、ちょっと怖いイメージがあります。

でも、その番組の司会者が言った言葉が印象に残っているんですよね。

「徴兵制で構成されている軍隊の方が安全だ。志願兵からなる軍隊は危険だ。」
司会者は、そう言ったんです。

は?? って思いました。
いやいや、何言っちゃってんの、この人・・・、って思ったんですよね。

でも、次の言葉を聞いた瞬間に、一理あるなと思って、記憶に深く残っているんです。

「志願兵からなる軍隊は、戦争が好きな人たちが集まりやすい。でも、徴兵制からなる軍隊だと、色々な考え方の人が集まるから、平和主義者が相当数いる。」

だから、徴兵制で構成された軍隊の方が暴走しにくいんじゃないのかという意見でした。

それを聞いたときに、
ハッ!! としました。
そういう視点もあるんだなと思って、今でも記憶に深く残っています。

ただ、冷静に考えると、徴兵制の時代に日本は戦争していました...。

なので、それを真に受けたわけではないですが、印象に残ったというエピソードです。

信憑性に欠けると言っておきながら、言いにくいのですが、その話と今の自分に重なる部分があるんですよね。

今の猟師の中には、動物を殺すことに抵抗がない人が結構いるのではないかと個人的に思っています。
(個人的にですよ...)

でも、自分は動物を殺したくないけど、問題意識を抱えて猟師をやっています。

臆病で慎重で、動物愛護の精神を持った猟師がいても良いじゃないですか。

鹿を駆除するためのグループ猟(罠で捕獲するのではなく、猟犬に追わせて待ち伏せして猟銃で仕留める猟)に参加した際、あとの飲み会で言われました。

「お前の所には、まったく鹿が走っていかねぇな」
と言われたので、
正直に、こう答えました。

「俺の前に来るな!って念じているので、鹿は俺の前には絶対に現れません」

案の定、怒られました(笑)

「そんなこと考えてんなら辞めちまえ!!」

でも自分は辞めません。

SNSで、まったく知らない人からメッセージが届いたこともあります。

「動物を殺すことがそんなに楽しいのですか?」

「楽しい訳ないだろ...」 とつぶやいて削除しました。


罠に掛かったと連絡を受けて駆け付け、
引き金を引くときに、ある言葉を心の中で毎回つぶやきます。

「絶対に美味しい肉にするから、勘弁してくれ。」

そのあと、引き金を引きます。

これからも、それをたくさん繰り返していきます。
鹿からしたら、最後に目に焼き付けた相手は俺です。

鹿から恨まれることは覚悟しています。

カラッカラに晴れた日でも気分が重い日がたまにあるのは、そのせいなのかな?

でもやります。

今年で39歳になります。

“駆除したら食べる”

それが当たり前の世の中を、
残りの人生を賭けて、
必ず実現します。

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posted by mibu at 19:08| Comment(5) | 日記

2020年06月13日

愛しき熊五郎


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最初に言っておきます。
これは俺が悪いんです。
そして、最終的に明るい話になるので深刻に読まないでください☆

熊五郎に噛まれました(今回で3回目)。

あまりにもカワイイので、執拗にかまっていたら怒られました(笑)。

噛まれた直後に傷の写真を撮ったのですが、エグいのでアップするのはやめておきます。
文章で説明しますと、右腕を5秒間、本気で噛まれました。噛み跡がくっきりと付いたのですが、そのうちの一か所は牙が皮膚を貫通して穴が空きました。

以前に噛まれた2回は、軽度だったので放置して勝手に治るのを待ちました。

でもな〜、今回は皮膚を貫通しちゃっているから細菌感染が心配だな〜。
ちゃんと消毒してもらおう(このときの俺は消毒レベルで済むと思っていました)。

ということで病院へ行こうと思ってネットで近所の外科の病院を調べたら、ほとんどが土曜日は午前中で終わり(噛まれたのがお昼の12時)。
唯一、午後も診てもらえる病院があったのですが16時からでした。一度も行ったことのない病院です。家から車で15分。
熊五郎の散歩へ出掛け、鹿を解体し、時間になったので病院へレッツゴー♪

傷を見るなり先生が、「診察台に仰向けに寝て下さい」
??

診察台に横になるとベテラン風の看護師さんから “犬のぬいぐるみ” を手渡されました。
??

「え? これはなんです?」

「結構痛いので、これを握って耐えてください」

「え??」

消毒レベルで済むと思って来ています。
「え? 何をするんですか?」

先生の説明が始まります。
「麻酔を打って、牙が入った部分を少し切って、消毒して、ガーゼを突っ込みます」

「えーーーーー!!!!」

パニック状態です。消毒で済むと思っていたので。

この状況から逃れようと、俺の必死の抵抗がこれから始まります。

「麻酔を打つと手の感覚が無くなって、車を運転できなくなりませんか?」
「いや、運転は出来ますよ」
「麻酔を打つと眠くなって運転が危なくないですか?」
「いや、眠くなりませんよ」
・・・
・・・

ついに俺は切り札を出します。
「俺、注射が苦手なんです」
(本当に苦手で、小学生の頃、普段は正直な俺が、予防接種の日になると演技をして風邪を引いたふりをして、なんとか学校を休もうとしていました)

「でも、麻酔を打たないと相当痛いですよ」
「相当って、どれくらいですか?」
「穴の入り口を綿棒で消毒しますね」
・・・
・・・

「いた〜い!!!!」

「入口の時点で痛いでしょ? 牙が入った奥まで綿棒を入れて消毒するんですよ。麻酔無しで耐えられますか?」

究極の選択です。
@大嫌いな注射(麻酔)を打って治療する
A注射(麻酔)を打たずに激痛に耐える

先生からどっちにするのかと聞かれ、
「ヤダヤダ! どっちもヤダ!!!」
と駄々をこねていたら、看護師さんから思いっきり笑われました。

覚悟を決めました。
麻酔を打って治療してもらう方を選択しました。
麻酔無しだったら、おそらく痛すぎて悶絶していたでしょう。

でも、注射針を見た途端、やっぱり怖くなってきて、
「俺、本当に注射がダメなんですよ・・・」

看護師さんから
「見ないで、逆の方を向いてぬいぐるみを強く握って。」
「いた〜い!!!」
・・・
・・・
「はい、一本目が終わりました」
「え? 一本目??」
「まだ打ちますよ」
「え? え?」

合計で麻酔を3本、感染予防の注射を1本、計4本の注射を打ちました。
麻酔を打ったとはいっても、穴の奥まで綿棒を突っ込まれたときは痛かったです。

言うまでもありませんが、俺は終始・・・
“犬のぬいぐるみ” を本気で握っていました。

噛まれても熊五郎に怒らなかったことと、治療に耐えた自分にはご褒美が必要です。

病院からの帰り道、自分へのご褒美で、大好物のホンビノス貝を6個と焼酎をイオンで買って帰りました。

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病院を出る際の看護師さんと自分との会話。
「壬生さんはお酒は好きですか?」
「好きです」
「飲むなとは言いません。ただ、飲むと傷が余計に痛くなるので、覚悟して飲んで下さい♡」
・・・
・・・
「OKです♡」

そして今、俺は、右腕をズキズキいわせながら焼酎を飲んでいます☆


posted by mibu at 19:33| Comment(2) | 日記